■第7話「サッカー少年神官くんの物語

第一章『神の子誕生』

桜の花が美しい4月11日に、色の白い美しい男の赤ちゃんが産声をあげた。

1才半の長男に続いて2人目も男の子だった。

長男は丸顔でお母さんに似ていた。

次男は面長でお父さんに似ているようだ。

家族は、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、そして、男の子2人の6人家族。この家はお店屋さんで大人達は毎日忙しく働いていた。

上の子は生まれた時から、おばあちゃんにかわいがられていた。長男だからと、初孫を母親から取り上げるようにしてかわいがった。

その分お母さんは、寂しかった。

2人目の赤ちゃんはお店をやりながらでも、自分のそばで育てたいと強く思った。聞き分けがよく、やんちゃも言わずスクスクとと育った。お店をやっているお母さんを困らせたことが一度もなかった。

お母さんは、神の子のようだと思って「神官さん」と呼んだ。

きっとんとん~オギァ神の子誕生☆ヽ(~-~(・_・ )ゝ

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第二章『姿が見えない~どこに?』

赤ちゃんは夜泣きをしたり、病気をしたりして、育児が大変なはずなのに神官くんは、とってもおりこうさんだった。

長男は、おばあちゃんっ子で成長していた。

弟が出来てからは、二人が仲良く遊ぶようになってきた。お母さんは二人が一緒に遊んでいると思って、安心してお店に出ていた。

夕方になって部屋が静かになっていることに気付き、胸騒ぎがした。

「神官くーん~」と大声で叫んでも、返事がない。まだ3才になったばかりなので、そんなに遠くに行くはずがない。お母さんは、胸がドキドキしてきた。お客さんと話しているうちに、神官くんの姿が消えてしまったのだ。家の前は、道路で車がいっぱい走っていた。

長男の名前は、しょうごくん。

もしかしら、おばあちゃんが二人をみてるのかもしれないと思い、部屋に行ってみると、そこには、しょうくんしかいなかった。

「おかあさん、神官知りませんか?」と聞いた。

「私は知らんよ!あの子は、おまはんが見てたんやろ~」と強い口調で言われた。

しょうくんは楽しそうにおばあちゃんと遊んでいた。お母さんは複雑な気持ちだった。 おじいちゃんに聞いても「知らない」と言われた。お母さんが心配のあまり泣きそうになって、神官くんを探していたら、みんなも一緒に探し始めた。

家の中で呼んでも、返事がなかったので外ばかり探した。あきらめかけて、ふと仏間に入った。お母さんの目に、黙って一心に本を読んでいる神官くんの姿が飛び込んだ。

思わず「いたぁ」と叫び、思いっきり神官くんを抱き締めた。

お母さんの目からは涙がこぼれ落ちた。

「ずっと、本を読んでいたの?」と聞くと「うん」と答えた。

3才でも本が大好きなので、文字も全部読めた。きっと夢中に読んでいたので、名前を呼ばれても聞こえなかったのだろう。仏間の片隅でチョコンと座っていたのだった。

「おまはんが、ちゃんと見とらんから、こんなことになるんやな!」と姑に叱られた。

神官くんは、お母さんがおばあちゃんに叱られたので、急に泣き出した。

きっとんとん~やれやれ☆(*^)(*^o^*)チュッ~
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第三章『長男と次男』

お店を持っているお父さんとお母さんは、毎日忙しかった。

子供心にお母さんを困らせたらいけないと神官くんは、思っていたようだ。姑は昔の考え方なので、長男はこの家の跡取りだからと言って、大事に大事に手を掛けていた。

しょうくんは家族の愛をいっぱい受けて、伸び伸びと成長していた。顔もかわいくて美少年。性格も明るく、勉強もよく出来て、みんなの人気者だった。

姑は、「おまはんが、わしの息子を取ったんやから、おまはんの大事な息子をわしが取って育てるでな。大きくなったら、おまはんとこに戻るからな」と言う。

それを聞いたら、「結婚して大切な息子を取られてしまったんだ。寂しくてたまらないんだ!」というやるせない姑の気持ちが伝わってきた。

長男が愛しくてたまらないが、姑がサッとしょうくんだけ連れていってしまう毎日が続いた。

ある日の食事の時間の出来事だった。

お母さんは、お店と家事でてんてこまい!みんなのご飯をつけてあげたのに、姑のご飯はまだだった。「わしのご飯がない!おまはんは、よう忘れるんやな~」と、怒った口調で言った。

小学校一年生になっていた神官くんは、「おばあちゃんだってわすれることあるよ~」とポツリと呟いた。その言葉を聞いた姑は「わしが何を忘れたというんや!」と神官くんの顔を睨み付けて怒った。お母さんをかばったのだった。その気持ちがかえって姑の機嫌を損ねてしまったのだ。

食事中に重い雰囲気になってしまったので「すみませんでした~」とお母さんはあやまった。べちゃんこに押さえられた神官くんは、二度とおばあちゃんに口答えしなくなった。

きっとんとん~ドキドキな毎日だ~\(`o'") こら-っ~
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第四章『サッカー大好き少年

神官くんは、いつも弱い人の味方だった。お母さんを励まし、心の支えとなっていた。 静かな雰囲気をもった子だったけど、サッカーボールで遊ぶようになって、活発で元気な少年へと成長していった。小学校低学年からスポーツ少年団に入り、身体を動かし、大きな声を出すようになった。

友達も増え、陽気なサッカー少年に変わった。

神官くんは小さい頃から、たくさんの本を読んでいたので、お父さんとも、ちゃんと話ができた。要領も良かったので、叱られることも、ほとんどなかった。

オレンジ色のユニフォームがとてもよく似合っていた。運動神経も良く、監督に見込まれてゴールキーパーになった。

5年生までは、明るく楽しい学校生活だった。友達も楽しい仲間だった。特に、よっちゃとひでちゃと仲良しだった。5年生までの担任の先生は、そんな彼らを認め長所として伸ばす指導だった。ギターを持ってきて、一緒に歌ってくれた先生もいた。

クラスも仲良く、休み時間もみんなでサッカーをして遊んだ。学校が楽しくてたまらなかった。ところが、6年生になって担任が変わり、楽しかった学校がおもしろくなくなってしまった。

きっとんとん~アーア、つまんない!w(☆o◎)wガーン~

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第五章『サッカー少年から野球少年へ』

神官くんは6年生までスポーツが大好きで、お店の子らしく誰からも好かれた。元気でエネルギッシュな小学校生活だった。

ところが6年生になって、少し様子が変わった。そして、ミニバラと関わることになる。

うちの3男と同級生で、家も近くで大の仲良しだった。勉強も一緒にやったり、遊んだりしていた。女の子とも仲良くできるので「あなたは学校の先生になるといいね。教育の方に進んでくれない?」と言ったら「うん。いいよ。僕、先生になるよ」と答えてくれた。

ところが、6年生になって担任が変わった。

この神官くん、よっちゃん、ひでちゃの元気な仲間達が、担任の先生の目についてしまった。男の先生でカチカチ頭だった。授業中にユーモアを交えて答えると叱られ、立たされた。5年生までの先生は一緒に笑ってくれたのに、この先生には怒られた。

元気仲間達は、次第に学校がつまらなくなってしまった。

特にひでちゃが、よく叱られた。それを神官くんが、かばったので担任の先生に目をつけられ、毎日が嫌な日々となってしまった。あれほど元気なサッカー少年が風船がしぼむ様におとなしくなってしまった。

心配したお母さんは、「あと5ヶ月、あと4ヶ月、あと3ヶ月~」と言って励ました。

やっと小学校を卒業し、中学校の入学式。今までは中学に入学すると、毎年、式が終わると嬉しくて、中学校の制服姿を小学校6年生の担任に見せに行くのだった。だが、この年は誰も担任の先生の所へは走らなかった。

中学校に入学して部活を迷っていたが、お父さんの進めもあって野球部に入った。

きっとんとん~やっと中学生ヽ('ー'#)/~
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第六章『中学生から高校生へ

野球部に入り、はじめは頑張っていたのだが、だんだんやる気をなくしていった。あれほど大声で活発だった神官くんは、物静かで考えこむ中学生になっていた。

小学校の時の保健の先生が、そのまま中学校に赴任し、神官くんのことを気遣ってくれた。いつも、保健の先生が話しかけてくれた。学校へいくと保健の先生が、お母さんにも学校の様子を話して下さった。

お母さんが神官くんに「どうしたの?あまり元気がないって、保健の先生が心配していらしたよ」

「うん、高校になったら、サッカーやってもいい?」と聞いた。

「そうだったの?本当はサッカーやりたかっの~」

「うん~」とにっこりほほ笑んだ。

サッカー少年は、野球少年に変身したのだが、どうもしっくりいかなかった。そして、いつの間にか、文学少年へと成長してゆくのだった。

きっとんとん~楽しみね~ヽ('ー'#)/~



第七章『甦ったサッカー少年

中学校生活は、静かでおとなしい男の子になった。野球に夢中になることはなく、よく読書をするようになっていた。先生も母親も心配するくらいおとなしい中学生だった。

ある日のこと。 期末テストの結果が返って来た。それは、行きたい高校の平均レベルを超えた合計点だった。 神官くんは、にっこりして「岐阜市の高校へ行ってもいい?」と母親に聞いた。

その頃、兄は野球の名門校で野球部に入り、頑張っていた。

兄とは違う高校を希望していた。

「高校に合格したら、もういちどサッカーやりたいんだ」と目を輝かせていった。

久しぶりに明かるい笑顔をみせた。この一言を呟いてから、勉強も部活も頑張るようになった。成績も安定し、心も安定していった。整った顔立ちに光が差し込み、ハンサムでかっこいい少年となった。

子供達は目標が見つかると頑張り、秘めていた力をどんどん出してくる。神官くんも、目標に向かって走り出した。

希望校に見事合格。

みんなに祝福され、胸をときめかせて入学した。そして、念願のサッカー部に入部できた。それからの神官くんは水を得た魚のように甦った。

朝早く起きて、自転車で45分かかる高校へ一目散に走った。朝練に参加して勉強する。その後、部活をやり、自転車で家に帰り、また勉強する。

お母さんは彼のことを心配して、 「お兄ちゃんは部活もやり、ガールフレンドも出来て、楽しそうだよ。あんたは女の子の友達いないの?」 とニコニコしながら聞いた。

すると、神官くんは真面目な顔をして「そんな時間はないよ。進学校だから、勉強もしないといかんし~。母さん、僕が大学落ちてもいいの?」と答えた。

その後、お母さんは何も言えなかった。

「高校の教師になりたいから、東京へ行かせて欲しい」とペコンと頭を下げた。

「この子だったら生徒の気持ちがわかる素晴らしい教師になるに違いない」

お母さんは、こんなに誠実で一途な息子を持てたことを誇りに思えた。「うん、分かったよ。じゃあ、母さんも応援するよ」と言うと「ヤッタァ!」と嬉しそうに自分の部屋に入っていった。

サッカーも頑張って活躍し、友達も増え、先生にも可愛がられて、成績もぐんぐん伸びた。ついに、校内10番以内に入り、廊下に神官くんの名前が張り出された。

きっとんとん~すごいぞ頑張れ(^-^)v~
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第八章『夢実現

高校3年間は、部活、勉強に身を入れて頑張った。彼は充実した高校生活を送っていた。 神官くんをかわいがってくれた先生の出身大学を受験して、合格した。努力が実って、地元の国立大学も合格していたが、希望していた東京の大学に決めた。

東京の大学で4年間、国文学を学んだ後、更に一年間、神道学科で学んだ。

大学でも、サッカーに打ち込み、Jリーグの警備員もやっていた。 高校、大学に行っている時も、家に帰ってくると、ミニバラに来てくれた。

中学生や高校生の塾生の勉強を見てくれた。子供達に上手に教えてくれた。「あなたは、子供達に好かれるし、面倒見がいいから、教師に向いてるよ」と私は言いました。

「高校教師はなかなか、難しいんです」と彼は答えた。

私が「あなたなら、大丈夫だよ」というと、嬉しそうだった。その後、大学と神道学科を卒業し、高校教師となった。子供の頃からの夢がやっと実現した。

きっとんとん~夢実現うれしやうれしヽ('ー'#)/
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第九章『高校教師になって

初めて赴任した高校は家から通えた。私立高校なので、特に大学受験に力をいれていた。

サッカーを指導しながら国語を担当していた。一人一人を大切にし、生徒の心に響く言葉をかけていた。論文は一枚一枚を何回も読み返し、丁寧に赤ペンで指導する先生だった。進学校だった為、どこか味気無い高校生活をしていた生徒の心も魅了した。

爽やかで男らしく、大きな声で生徒を励まし続けた。若い先生ということもあって、男の子にも女の子にも人気者の先生だった。

次に赴任した所は県立高校だった。遠かったので家から通えなくて下宿した。

私立高校とは少し雰囲気が違っていた。どことなくおおらかだった。最初は古典の授業に興味を持てない生徒が多かったが、神官先生が担当してから変わってきた。

「古典が他の教科より楽しい」という生徒が増えてきた。

神官先生は、正式に神官さんの資格も持っていたので、地元の春祭りは大忙し。ご祈とうやそれに関わる仕事に追われた。お祭りの時は、神官先生を一目見ようと「追っかけ」が出たそうだ!ヽ('ー'#)/

県立高校での人気はすごいものだった。サッカーの熱心な指導に生徒達の力もつき、試合もどんどん勝ち進めるようになってきた。

きっとんとん~すごいよヽ(*^‐^)人(^-^*)ノ~
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第十章『神官くんは神の国へ』

神官くんは、明治神宮、伊勢神宮、護国神社など数々の神社で修行をして、ぐんぐん力をつけていった。祭りごともきちんと責任を果たしていた。

人格も優れ、小さい頃からこの生まれ育った町の未来も真剣に考える子であった。擦れ違った人にもちゃんと挨拶ができ、友達想いでもあった。

地元では、昔から続いている川祭りがある。8月にあるお祭りで、毎年盛大に行われていた。彼は青年部でお祭りを盛り上げ、みんなを楽しませる「お祭り男♪」でもあった。

明るくて、楽しくて、何でも情熱を持って取り組み実現してゆく爽やかな高校教師。生徒に楽しい授業をし、一人一人を大切にする優しい高校教師。 サッカーを最も愛し、生徒を愛し、神に仕えた高校教師。

そんな素晴らしい彼が何故~?

そんな愛に満ちた彼が何故~?

25歳という若さで何故~?

梅雨空でどしゃぶりの雨の為に、車がセンターラインを越え横滑りをして、対向車と衝突!全身を強く打ち亡くなってしまった~。

お父さんは「僕達には、もったいないくらいよく出来た息子でした」と一言。

お母さんは「今でも亡くなった気がしない。この辺にいるような気がする。お祭りのたびに、思い出してもらえるあの子は幸せものです。たくさんの生徒さんの心にもあの子が生きているような気がします」と涙を拭われた。

葬儀には生徒さんを含め1000人以上の人々が、神官先生をお見送りした。そして、神官先生は本物の神様になって、あの澄み切った青空から私達を見守ってくれていることでしょう♪

もうすぐ神官先生の誕生日♪4月11日が神官先生の誕生日♪ 今日も神官先生の部屋の前の川の藪から、鶯が美しい声で鳴いていた。

ホーホケキョ♪ホーホケキョ♪

僕のこと忘れないで♪僕はここにいるよと鳴いていた~。忘れないよ♪と私は鶯に答えて手を振ったヽ(*^‐^)人(^-^*)ノ∵・∴・★

きっとんとん~ありがとうρ(..、)ヾ(^-^;)~サッカー少年神官くんの巻おしまい

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