■第3話「るなちゃんの物語

第一章『山っ子・川っ子』

家の前には、澄んだ川が流れ、その周りには、緑の山々が美しさを競い合っていた。 豊かな自然が子供達を包み、恵みを与えていた。夏休みの子供達は、カブト虫を探し、山に入り、メダカやあまごを掴まえようと川に入った。

その中にこの物語の主人公るなちゃんがいた。

色が白くおさげ髪のかわいい女の子。キャピキャピしてて、足が早くて負けず嫌いなところがある。

長良川の上流なので夏でも水は冷たい。裸足で川に入ると、足が鏡に写したようにきれいに見える。

ふと足下を見ると、メダカもあまごもいっぱいいる。るなちゃんは興奮しながら大声で叫んだ。「しんちゃーん、大変だぁ~早くきて-魚がぐちゃぐちゃいるよ。こっちこっち」右手を高くあげて呼んだ。

二人は幼馴染みで大の仲良し。学校が終わると毎日一緒に遊ぶ。

しんちゃんは 「だめだよ。そんな大きな声をしたら、魚が逃げちゃうよ。動かないで!」

二人が夢中になって、魚を掴まえていたら、まさ君が山の方へ走っていった。

「お兄ちゃん、どこへ行ったんだろう?」 るなちゃんは不思議に思っていた。

しばらくすると、まさ君がハアハア言いながら、草をいっぱい持って来て石に挟んだ。

「何してるの?お兄ちゃん」

「こうやっておくとあまごがいっぱい掴まえれるんだよ」

るなちゃん達は、その日はすごいたくさんの魚がとれた。みんなで数を数え、けんかしないように分けた。

ある日のこと、中学生一年生がボスで山にのぼった。るなちゃんもしんちゃんも小学三年生だった。全部で7人が家の近くの山に登った。

随分歩いて、ふと木を見上げると何とそこには野生の猿がいるではありませんか! びっくりしたら向こうもびっくりしてるなちゃんの目と合ってしまった。 じっとこちらを見ている。 「わぁー!猿の大群だぁ~」 とみんなが叫び出した~~~!

きっとんとん~助けてぇ!\(`O´θ/
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第二章『頼もしいボス』

突然猿の大群に出会ってしまった仲良しギャング達はびっくりこっこ!

どうしていいかわからない~ボスが落ち着いて言った。
「あわてるんじゃあねぇ-菓子は持ってないだろう」

「うん、もってない」…

「よし、じゃあ大丈夫さ。何も悪い事しなきゃ、やつらもしないさ」

ボスにそう言われてみんなも落ち着いた。るなちゃんも冷静になって猿達を見ると、小猿から大きな猿までいろいろいる。数を数えると10匹以上~あらら、すごい!こんなにたくさんの野生の猿をみたのは生まれて始めてのこと~!かわいいと思う余裕がなく、胸がドキドキしていた。

「みんな慌てるんじゃあねぇぞ。 静かに山を降りるぞぉ~小さい子、 女の子は前へ行け」 るなちゃんは、一番前に行く。危ないから、しん、るなの前を歩け! いいかぁ、俺が一番後ろを歩くから、 泣くんじゃないぞ. 猿がびっくりするからな」

みんなは恐る恐る山を降り始めた。ボスが守ってくれる。るなちゃんは嬉しかった。みんなもボスの言うとおりにした。きっとあの猿達にもボスがいてみんなを守ったんだろう。 ふと後ろを振返るとさるの大群は消えていた。(^-^)vボスってすごいな!

きっとんとん~きゃースッゴイ\(^O^)人(^O^)/
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第三章『お父さんときもだめし』

ボスのけい君のお陰でみんな無事に家に着いた。

毎日、山を駆け巡り、川で魚と遊んだ。春が来て、冷たい水が少し温くなって来た頃、あちこちにおたまじゃくしが見られるようになった。

子供達はおおはしゃぎ!えみちゃんちは、大きなおうちでお庭もとっても広い~敷地が余りにも広い為、草はボウボウ~だけど小さなかわいい池があった。

そこにおたまじゃくしがいっばいいたので、掴まえてバケツに入れて 「早くかえるになぁれ~♪おたまじゃくしはかえるの子♪ナマズの孫ではありません♪ それが何より証拠には、やがて手が出る、足が出る♪…」 かえるになるのを見たくてみんなは歌を歌いだした。だんだん楽しくなって来た。「わぁーい、かえるだぁ」 誰も学習塾に行っていないのでたっぷり遊ぶ時間がある。

るなちゃんだけは、ピアノを習っていた。おばあちゃんがピアノの先生だったので教えてもらっていた。一緒に住んでいなかったので、わざわざ家まで来てくれていたのだった。

遊びに夢中になってしまい、時々ピアノのことを忘れ、 おばあちゃんに叱られた。「るなっ!遊んでばかりいると大きくなると困ることになるよ!」

帰って来ない時は、ビアノを教えるのをあきらめて家に帰った時もあった。るなちゃんのお父さんは、遠距離の大きなトラックの運転手さん。仕事の都合でなかなか子供と一緒に遊べない。でも地域の地蔵祭りの時は機嫌がいい。朝からにこにこ顔。

「るな!こんばんの祭りに肝試しやるぞぉ~」 とおおはりきり!

御祭りにはみんなかわいい浴衣姿。男の子も女の子もわらべうたに出て来るような顔になっている。山の上に懐中電灯をもったお父さんが立っている。真っ暗な山道を二人づつベアになって登って行く はらはらドキドキタイムの始まりだった!

きっとんとん~こわいブルブル{{{{(+_+)}}}}
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第四章『父と娘の心

二人づつで真っ暗な山道を歩くのは、スリル満点。るなちゃんはこわがりなのに、怖い話が大好き!小さい頃から、お父さんが怖い話をしてくれた。最初は「お父さん、怖いからやめて~やめてよぉ~」 と泣きそうな顔をして言うと、お父さんは面白がって余計に話すことをやめない。

お母さんがその様子を見ていて「お父さん、るなが嫌がることはやめて下さい」 と言った。 しかし、不思議なことにだんだん怖い話が面白くなってゆく。

小学生になった時 「お父さん、あの怖い話をしてよ」 とせがむようになった。姉ののんちゃんもお父さんの話は面白いと言う。兄のまさ君は、怖い話を聞くと怖くて一人でトイレに行けなくなる。肝試しの日は、るなちゃんは、ブルブル震えながらも頂上を目指していた。暗いので風が吹いて、葉っぱが揺れてもオバケに見えてくる。

「きゃーきゃー、助けてぇ~」 と言いながらも、えみちゃんと手を繋いで、お父さんが立っている山の上まで登った。

「るな!さすが父さんの娘だな。度胸あるなぁ~」娘のことをめったに褒めない父に認められたるなちゃんは、嬉しくて嬉しくてたまらない…♪ さっきまであんなに怖くて震えていたのが嘘のよう…。

姉ののんちゃんも3年生の妹が山の上まで登れたことに驚いた。「るな!すごいじゃん。やったねぇ~」 と肩をポンと叩いた。 「お父さん、るなが来れたのに、6年生のマサがまだ来ない」 と心配そうだった。

のんちゃんは長女でしっかり者。「マサは怖くなって、下に降りているのかもしれない。 みんなよく頑張ったな。さあ、降りるぞぉ~ついて来い!」

登る時は、あんなに震えていたのに、お父さんの後をついてゆく子供達は、やり遂げた満足感からか、足取りは軽やかだった。 いつも仕事で疲れて怒鳴るお父さんは嫌いだったけど、 「今日のお父さんっていいな!お父さん大好き…♪」 とるなちゃんは、心の中で呟いた。

兄のまさ君は、やはり怖くて途中で引き返していた。お父さんは、何も言わずに背中をポンと叩いた。地蔵祭りのこの日は、よそのお父さんやお母さん達も一緒に遊んでくれる。子供達にとって楽しい夢の一日がこうして終わった。

きっとんとん~夢のようヽ(*^‐^)人(^-^*)ノ~
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第五章『夫婦げんか

子供達は学習塾に行くことも無く、男の子も女の子も一緒に遊んで元気いっぱいだった。

ところが、るなちゃんが小学校6年生になった頃、お父さんとお母さんが毎日のようにけんかするようになっていた。 3人の子供達は、両親の顔色を伺うようになった。 そして、びくびくするようになっていた。

お母さんが夕ご飯の準備している時に、突然お父さんが怒り出した。

とっさにおかあさんはフライパンを持って高く振り上げ、「なんでそんなにイライラして、切れるの? 怒鳴ったり、わめいたり~もう、 あんたなんかとやっていけんわぁ~」 とかん高い声でヒステリーぎみになってしまった。二人は取っ組み合いのけんかをしている。

るなちゃんは、すごいけんまくでいきなり怒り出すお父さんが怖くなってしまった。そのうちにお母さんは泣き出し、夕ご飯の準備どころではなくなった。

あっけに取られた姉ののんちゃんが、お母さんがやりかけた天ぷらを揚げ始めた。「ほら、るな、お皿持ってきて!」 ハッとしたるなちゃんは、慌てておねえちゃんのお手伝いをした。

揚げたての天ぷらを 「あー、腹減った!いいかげんにしてくれよなぁ~」 と言いながら、兄のまさ君は食べ始めた。「子供の前でけんかするのは、やめてよぉ~」 と不機嫌そうな顔をしている。

2.3日するとお父さんとお母さんは普通に話している。「うちは、仲が良いのか悪いのかわからない。離婚したらどうしょう~」 と毎日不安になってしまった。それから・・・ あの活溌だったるなちゃんが、誰にも 心を開かなくなってしまった。

きっとんとん~ションボリ|||(-_-;)||||||
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第六章『小学校から中学校へ

るなちゃんは小さい頃はあまりお父さんに怒られたことが無かった。末っ子だったので、おじいちゃんやおばあちゃんもかわいくて甘かった。誰からも可愛がられ、自然の中で遊び回っていたるなちゃんだったが、何か風向きが変わって来たように感じていた。

お姉ちゃんやお兄ちゃんはあまり怒られないのに、なぜか自分ばかり叱られているような気がしていた。

特にお父さんの厳しさが怖かった。箸の持ち方、歩き方、姿勢から服装までうるさかった。 「人前に出た時に、恥ずかしくないようにしろ~」特に楽しいはずの夕ご飯の時に、ガミガミレッスンが始まる。

るなちゃんも反抗期に入ったのか素直に聞けなくなっていた。 「なんだ!その目つきは!」 何も答えないで食事をサッサと済ませると自分の部屋に入ってしまった。

こういう状況の中で、小学校を卒業して中学校へ通うこととなった。

中学校は家の目の前にある。2階建ての家には、かわいい柴犬のクッキーが御留守番をしている。 後ろに緑が鮮やかな山、すぐ前が澄みきった水が流れる川、その向こう側に中学校と大きな体育館が並んでいる。始まりのチャイムが鳴っているうちに、走れば学校に着くくらいの距離だ。

入学してからは、毎日毎日疲れて帰ってきた。

慣れない中学校生活、勉強、部活、友達関係。まだまだ心が幼いるなちゃんは、環境の変化についていけなかった。周わりのみんなはどんどん変わってゆく。制服を着たらみんな大人に見えてくる。

知らないうちにみんなグループを組んで行動していた。気がついたらひとりぼっちになっていた。

だんだん学校がつまらなくなってきた。まわりの子たちに無視され、口を聞いてもらえないというサイレントイジメにあっていた。るなちゃんは、そのことを誰にも言えず絶えていた。しかし、時々学校を休みたいと思うようになっていた。

でも頑張った。進度が早い勉強の方も何とか頑張っていた。

るなちゃんは中学2年生になり、部活はバレー部に入っていた。中体連の試合が近付くにつれメンバーの中でぎくしゃくするようになり、なかなかまとまらなかった。るなちゃんは一生懸命練習していたのだが、その問題の渦に巻き込まれることになった・・・・・

きっとんとん~ぎくしゃ<<o(>_<)o>>。



第七章『あこがれの先輩

中学に入学して気付いたことは、規則が厳しいことだ。

小学校は、自然児のように伸び伸びと生活できた。るなちゃんは、どうしたらよいのか混乱していた。 そして、すべての面で自信を無くしていった。

そんな時、優しい言葉をかけてくれた先輩に助けられた。背が高くてたくましいけれど優しい男の子だった。顔はスマップのキムタクに似ていた。女の子の人気投票で一番だ。そんな彼が、るなちゃんによく話しかけてくれたのだった。

体育祭で選手に選ばれたのだが、急に腰と足がガクッときて、走れなくなってしまった。 ショックだった。彼は、るなちゃんと同じ赤組で、応援団長だった。

「るなちゃん、大丈夫?体育祭には出れるかなぁ~頑張って!」と優しい言葉をかけてくれた。応援の仕方を丁寧に、親切に教えてくれた。

「ありがとう。でも無理かもしれない」と下を向いて小声で呟いた。病院に通っていたので、みんなより遅れていたからだ。

中学生になって、初めて優しい言葉をかけてもらえた。胸がドキドキして、顔が真っ赤になった。 残念ながら、足が治らなくてリレー選手には出られなかった。

団長は「がっかりしないで、しっかり応援頼むよ」と言ってくれた。

心にぽっと小さな恋の花が咲いたようだった~。(^_-)db(-_^) でも、るなちゃんが2年生になった時、彼は卒業して中学校から姿を消した。 レモン味の初恋が片思いで終わった。 あ

部活の方は大変だった。いつもぎくしゃくしていた。キャプテンがイライラして、ミスをした子を睨みつけ罵倒した。「何でそんなへまをするの!馬鹿じゃない~」キャプテンのイライラが、るなちゃんにも当たる。

試合の結果はみじめなものだった。そして、相変わらず友達からも無視され、学校生活は楽しくない。

中学2年生の3学期。インフルエンザにかかってしまい、何日も学校を休むことになってしまった。

きっとんとん~ゴホンゴホン(*'o'*)
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第八章『学校へ行けない

るなちゃんは、インフルエンザにかかって、しばらく学校から離れた。

ずっとずっと我慢していた身体と心が、火山が爆発したかのように壊れた。風邪は治ったはずなのに、身体はだるいし、やる気が 出て来ない。夜になるといろいろ考え、 辛かったことを思いだし、涙が 突然出てきて 止まらない。

シカトしたクラスの子達の顔が、次々に浮かんできて夢の中で うなされる。

2階の自分の部屋で寝ていたら、1階で お父さんとお母さんが、大声で言い争っているのが、聞こえてきた。「お前が甘やかすから、風邪が治っても、るなが学校へ行かないんだ」 と父の声。「何言ってるの、あなたは怒鳴りちらすだけで、子供達の気持ちをわかっていないわ」 と母の甲高い声がする。

そのうちに母が泣いて 「もうすぐ中学3年生、大事な受験の年だわ。このまま不登校になってしまったら、どうしよう」 と呟いている。

田舎で静かなので、二人の声が響いてくる。「また、私のことでお父さんとお母さんがけんかしている。 私なんかいない方がいいんだ」 そう思うとすべてが空しくなる。これから私はどうなるのだろう。長い間休んでしまったので勉強も遅れてしまった。

学校を休んでいても 心が休まることはなかった。目の前が学校だから、チャイムの音も、 中学生の声も そのまま聞こえてくる。布団の中で、「早くこの村を出て都会か外国へ出ていきたい」と思うようになっていった。

きっとんとん~フラフラ。。。。(〃_ _)σ∥
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第九章『はじめての出会い

るなちゃんは、ついに昼夜逆転の生活になってしまい不登校になった。お父さんが怒ろうと、お母さんが焦ろうと、学校へ行けなくなってしまったのだ。

「あんなに元気で明るい子だったのに~何があったのだろうか?何を聞いても、本当のことは話してくれないし~」 家族全員が心配していた。

お母さんは困って、信頼できる友人に話を聞いてもらった。そのことがきっかけとなり、ミニバラに関わることとなった。

初めての日は、コラージュセラピーを受けてもらった。

お母さんと一緒に音楽を聴きながら、おやつを食べる。手は雑誌をビリビリ破り、ノリで貼り付ける。 母と娘が楽しそうに笑いながら、作品を作っている。

お母さんが 「久しぶりに笑えました。こんなに楽しいのは、何か月ぶりかしら?」 メガネがよく似合い年齢よりも若くみえるお母さんだ。

るなちゃんは色白で目がぱっちりしていて、 笑顔がチャーミングな女の子だった。

息子しかいない私は、つい 「こんなに可愛い子が娘だったらいいなぁ~」と独り言を言った。

「私、娘になりたいな。母のことお母さんって言うから、先生のことママって言ってもいい?」

「えー、嬉しい!お母さん、いいですか?」 と聞く私に、お母さんはにっこりうなずいた。

コラージュをみると、明るくて活発な子であることがわかった。歌ったり、踊ったりすれば良い。

「私の講演会に出演してみる?」

「うん、ママ」とにっこり。

学校には行けないけどここには来れた。

アフリカの太鼓ジャンベを一緒に習ったり、カラオケに行ったりした。少しづつ勉強も始め、イギリスに留学していたきれいなお姉さん先生をつけた。姉妹のように仲良しになっていった。英語の発音がどんどんきれいになっていくのも嬉しかった。

るなちゃんの閉ざされた 心がほんの少し開きそうになってきた。

きっとんとん~ルンルン((( ^^)爻(^^ )))るなちゃんの巻つづく

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第十章『兄妹の絆』

るなちゃんは楽しいことが大好き。スポットを浴びることが大好きな女の子だということが、だんだんわかってきた。

だがそれを伝えることが苦手だった。

何を聞いてもニコッとして 「うーん」と首を傾げる。

「あなたは、リズム感があるし、顔も可愛いからたくさんの人の前で歌ったらどうかしら?」 と言っても 「うーん」 の一言だけ…。

私も「うーん」と言いながら、頭の中は一休さんを思い浮かべる。一休さんが座って、両手をあげると 「チーン」 という音がする。あの場面だ!

「そうだ。いいこと思いついた!」

るなちゃんはニコニコして「なあに?ママ」 と聞いてきた。

「あのね、あなたのお姉ちゃんとお兄ちゃんも誘ってカラオケに行こう!」 と答えた。

意外なことに大喜び! メールして二人の都合を聞いてその日を決めた。彼女は無邪気に 「キャーキャー♪」 と言って喜んだのだ。

いよいよカラオケに行く日がやってきた。

兄のまさくんは、はやみもこみち君のようにかっこいい高校3年生。

姉ののんちゃんは短大を卒業して立派な社会人となっていた。テキパキして気持ちがいい。 4人が車で市内のカラオケへ向かった。るなちゃん自慢のお姉ちゃんとお兄ちゃんに、会うことができた。3人が並ぶドラマとなった。

きっとんとん♪( ^o^)\(^-^ )♪歌う
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第十一章『家族っていいなー

兄妹っていいな~けんかしてもすぐに仲直り。

家族っていいな~いざとなったら助け合い。

夫婦っていいな~すさまじいケンカの後に、一緒にお風呂に入って仲直り。

るなちゃんが不登校になって、みんながゆらゆら揺れたり、ケンケンしたり、家族は大変だったけど、悪いことばかりではなかった。

これをきっかけに会話が増えた。この日も、るなちゃんのことを思い、姉と兄が時間を作り、一緒にカラオケに付き合ってくれた。

二人が楽しそうにオレンジレンジの曲をデュエットした。その様子をじっとみていた、るなちゃんもマイクを持って歌い出した。るなちゃんは天使のように澄んだ声をしていた。

なんて素敵な兄妹なんでしようか?

歌は心を和らげ、心を溶かす妙薬だった。

ある小学校から頼まれた講演会は、子供、保護者、先生、全員でおよそ千人だった。 何とその前で、彼女は堂々と歌えた。見事に責任を果たしたのだった。

それから、いろいろ大きな講演会にも出れるようになっていった。

ある時は、ミニトーク。 またある時は、歌手。 ♪また、ある時はアフリカンダンス! だんだん幼い時の元気で、活発なるなちゃんを取り戻していった。

きっとんとん~シャントシャント!♪( ^o^)\(^-^ )♪
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第十二章『お母さんからの差入れ

るなちゃんの様子もだんだん変化がみられるようになってきた。

問題が解決に向かう時は、まわりの大人達に信頼関係が出来て心が繋がった時だ! 学校の先生と親、親と私、私と学校の先生というように少しづつ深い信頼関係が結ばれた時、子供が、大人を安心して信頼できるようになる。

るなちゃんの場合もそうだった。

お母さんから始まり、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、校長先生、担任の先生、保健の先生、というように次々に私は会っていった。



15年間の環境から今現在の状況が現象となっているから、焦りは禁物。焦れば焦るほど子供を追い込み、悪循環となる。

長い経験の中から感じたことだ。

私は可能性があることは何でもやってみる。損得勘定抜き!ただただ子供達を愛しているからだと思う。

だがこれを実現するには、お母さん、お父さんどちらでもいいが、子供を何とか幸せにしたいという情熱があること。私だけ燃えても、限界があることをつくづく感じた。

親御さんは、特効薬を求め涙を流して一日でも早く学校へと……☆

私は注射も出来ないし、薬も出せない。

ただ出せるのは、子供の未来を思う気持ちだけだ。子供がこの日本に生まれてきて良かったと思える人になってほしい。生まれてきて良かったと~。



私の4男は小さい頃から病弱でした。

高校の卒業式の前日も風邪をひいたので、学校まで送って行った。車から降りた彼は「お母さん、僕を生んでくれてありがとう。お母さんの子で良かった」 と一言呟いた。

私は、学校から家まで45分間涙が止まらなかった。

信号の色が見えないほど、涙が止めどもなく流れたことを昨日のように思い出す。そして、家に着いた時 「これで授かった4人の息子の子育てが終わったんだ」と卒業証書をもらった気分だった。

それから本格的に今の活動に入ることとなった。



みんなが子育てに参加して、子供達がこの国の宝だということを思い出そう。



高校2年生のるなちゃんが、お母さんからの手紙を届けてくれた。おとといの晩のこと。

「るなは、すごく明るくなり、嬉しいばかりです。イヤなこと、落ち込むことがあっても、以前のようにふて寝する事もなく、自然にもとに戻っています。

学校が休みの日は、洗濯、掃除よくやってくれるので、私は助かっています。夕食の準備も、何も言わなくても、手伝ってくれるので嬉しいです。私が疲れていると思うと後片付けもやってくれ、優しさが伝わってきます。 成長して大人になったことを実感しています。これも先生のお陰です。ありがとうございます。

そして、実話物語、毎日読ませてもらっています。

この物語をみた人達が、前向きになれる事を祈っています。 これからも毎日見させていただきます。 これからもよろしくお願い致します。」

いえいえこちらこそお願い致します。私じゃあなく、お母さんのるなちゃんを思う情熱が、彼女をここまで成長させたのよ。そして何よりもるなちゃんを真剣に叱ったお父さんの愛が彼女の心を溶かしたのね。お母さん、お父さんの気持ちわかってあげてね。

そして、子供達の前でけんかしないでね。ねっ、ねっ、お願いね。お父さんとアツアツになってべたべたしてちょうだいね。ラブラブを思い出してちょうだいね。

私の夢はね。世界一仲の良い夫婦になれることなの。( ^o^)ρ(^O^ )アーン。お母さんの愛の込もったロールキャベツありがとう。

恋愛と仕事で悩んでここにやって来た若い女の子と、ロールキャベツを一緒にいただきました。「おいしーい!」 と言ってパクパク食べてくれましたよ。彼女は元気に帰って行きました。

こうして他人が家族のようになってゆくのね。これが私たちの未来なのよ。

「ドリームファミリーρ(..、)ヾ(^-^;)」

お母さんの差入れでまた一人ミニバラ娘が増えたよ。ありがとう!

きっとんとん~おいしーいヽ('ー'#)/
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第十三章『出て行けぇ~!

るなちゃんは高校1年の時が超大変だった。

中学2年生から不登校となったので受験期は、親子共々苦しい毎日が続いた。

そんな中、体育祭、文化祭には出れるようにと、本人も頑張っていた。私もお母さんと一緒に、るなちゃんの応援に行った。担任の先生と最初はうまくいかなかったが、だんだん心を開いていくようになっていった。

ミニバラのイベントにも担任の先生が出席して、るなちゃんの姿を見にきてくださった。 保健の先生までも心配して参加された。すごくラッキーな女の子!こんなにいろいろな人から愛されるなんて!

だが本人は気付いていない。

そして、悩みながらも、何とか希望の高校にも入れた。

しかし、昨年夏の出来事だった。
進路で親子がもめた。大変もめた。

るなちゃんは、お姉さん先生に個人レッスンを受けて、ぐんぐん英語力がついてきた。 東京かドイツで勉強したいと思うようになってきた。

花火を見てから、家に帰って来た日のことだった。留学したいことや都会で勉強したいことを話した。

お父さんもお母さんもびっくり!

末っ子で一番心配している娘から、聞いた言葉に、うろたえた。

お父さんは、いつものように大声で怒鳴った。 「何をいってんだ!親に心配ばかりかけておいて、またそんなことを言うのか!そんなお金はどこにもないぞ★出ていけ!」

仕事で疲れていたのかいつもよりイライラしていたのかもしれない。

タイミングが悪かった。頭ごなしに怒られ 「もういい!」 と泣きながら階段を上がり、カッターで手首を切ろうとした。

るなちゃんの後を追いかけてきたお母さんは、「るな!何しているの!」 とカッターを取り上げようとした。

「ほおっといて!生きていたって仕方ないから~死ぬ~」

そこへお父さんが入ってきた。 カッターを取り上げ 「ばかやろう~そんな娘に育てた覚えはない!どこへでも出ていけ!」

泣きながら私に携帯で電話してきた。

電話の向こうから、怒鳴り声、泣き声、叫び声が聞こえてくる。

「何するの!」 お父さんにお腹を蹴られ、携帯を落としてしまった。

「出ていけ…!」 「きゃー!」 という叫び声を残して電話が切れた。

きっとんとん~きゃ-\(`o'") こら-っ
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第十四章『どこにいるの?

私は胸がドキドキした。

あの泣き方は、いつもと違うし何が起きたのかわからなかった。叫び声と怒鳴り声、倒れる音で、電話が切れてしまったからだ。

夜中だったので主人はもうベットの中グーグー。

しばらくして、また、るなちゃんから電話がかかった。「ウェーン~エーン~ヒックヒック…」

「泣いてたらわからないよ。どうしたの?」 と聞いた。

「お父さんにケリを入れられ、家からほおり出された…」

「えっ!今、どこ?こんな夜中に高校生が山にいたら、危ないじゃないの!動かないで待ってるんだよ。探しに行くから~」

「ワァー!」

安心したのかすさまじい泣き声が私の耳に届く。

時計を見ると、午前12時40分。 「あーあ、こんな時間に山奥に入ってゆくのはコワーイ!ああ、どうしょう~」

ぐっすり眠っている主人を起こして、「るなちゃんの一大事だよ。一緒に探して!」 と叫んだ。私の大声でびっくりして飛び起きた。

「パジャマのままでいいから、車に乗って~」

主人は慌てて訳も分からず車に乗り込んだ。

彼女が中学の修学旅行に行けなかったので、日本海へ友達つれて、プチ修学旅行をしたこともあった。その時、主人に協力してもらって運転を頼んだ。それから、るなちゃんは主人のことを 「パパさん」 と呼ぶようになった。

私は運転しながら、よからぬことばかり想像している自分に気付いた。「川へ飛び込んだかもしれない、山奥に入ってしまって見つからなかったら、どうしょう?」

また携帯がなった。お母さんからだった。「るなが家を飛び出し、どこへ行ったかわからない」と泣いて、オロオロしている様子が伝わってきた。

「お母さん、落ちついて!今、そちらに向かっているから~」

そういう自分もオロオロしていた。 暗くて今、どこを走っているのか、全く分からなくなってしまった。

きっとんとん~ブーブー走って.....((((*^o^)ノノ
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第十五章『ごめんなさい

やっと連絡がついた。

「どこにいるの?」と聞くと

「山の下の体育館に隠れている」

「早く出てきなさい。お母さんも、心配して探してるよ」と携帯電話で話した。

「すぐに車から降りて探して来い」と主人に言われ、体育館の方へ走った。

やっと見つけた。

私は思わず「よかったぁ~無事だった」と彼女を抱き締めた。

お母さんに見つかったことを連絡した。

すぐにお母さんが現れた。 「☆…」胸が詰まって何も言えない。

「お父さんも心配してるよ。さあ。帰ろう…」

「いやだ!あんなお父さんの家には帰らない」

主人が、「今夜はうちで泊まれ」と一言。

お母さんは、「助かります。お父さんが落ち着いたら話し合いましょう」 と言い、私達にお礼を言われた。

泣き顔のるなちゃんを連れて帰り、ふとんを並べて寝た。

「ごめんなさい」と小声で私達にあやまった。

「お父さんやお母さんにもあやまるのよ」と背中をさすりながら、話した。

「うん~」と答えてから、家を飛び出した訳を話し始めた。

きっとんとん~みっけ!ρ(..、)ヾ(^-^;)
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第十六章『消えたバレンタインチョコ

お父さんとのバトルで家に帰りづらくなったるなちゃんは、ミニバラの家に一泊した。

家に着いて、布団に入ったのは、午前2時半を回ろうとしていた。主人が「るな!今晩は、疲れただろう~早く寝ろ」と自分の娘に言うように、話しかけていた。

不思議なことに主人の言葉はきついが、子供達がみんななついてくる。この日も会社が終わってから、るなちゃんを長良川の花火に連れて行った。そして、楽しい気分で帰ってきたその晩の出来事だった。

こうして、30年近く何人の若者を面倒見て来たのだろうか? 私一人だったらこんなに長く、活動出来なかっただろう。 主人のこうした心からの協力のお陰でたくさんの悩める青少年をサポートできた。

あーあ~ありがたや☆ありがたやヽ(*^‐^)人(^-^*)ノ

電気を消して布団に入ったら、るなちゃんは、それまでこらえていた気持ちを吐き出していった。次から次へと話はつきない。家を飛び出すまでのことを、いっぱい話してくれた。

夜が明けた。るなちゃんの闇の心にも朝日が昇り始めた。

私は彼女の話を全部聞いた上で、お父さんの気持ちを伝え、お母さんの気持ちを代弁した。「私、家に帰って、お父さんに謝るわ、心配かけたから~」 と、るなちゃんが言った。

「そう、良かった。『はい』『ごめんなさい』『ありがとう』この三つのことばが素直に言えるようになったら、あなたは大恋愛をして、素敵な彼氏をゲットできるよ。よっしゃ!結婚式楽しみにしてるよ」 と言ったら 「まだ、男の子と付き合ったこともないよぉ~」と笑い出した。

私は、この瞬間がたまらなく好きだ!

さっきまで泣いていた子が笑い出す。

さっきまで「お父さんなんか大嫌い」と言っていた子が「お父さん、大好き」と言う。

さっきまで死にたいと言っていた子が、希望に満ちて生きたいと言う。

若いって何て素敵なんでしょう。若いって何て可能性に溢れているのでしょう。若いって何て夢があるのでしょう。

それから家族は和気あいあいとなった。

今年の2月の出来事。るなちゃんは好きな男の子ができた。恥ずかしくてまだ告白出来ていなかった。片思いのようだ。でも密かにバレンタインの日にチョコを渡そうと決心していた。

そして、その日の為に一生懸命チョコクッキーを作っていた。

そこへお父さんがやって来て「るな、父さんの為に作ってくれたんだなぁ、どれ、味をみてやろう」 と、パクパク食べ始めた。 「えっ、それは~」 と言いかけたが声にならなかった。

プレゼント用にキレイに出来たチョコクッキーが、テーブルから消えた~!

「あーあ、お父さん…」

るなちゃんは残り物のチョコクッキーをバレンタインが過ぎても、カバンの中に入れたまま今日もまた学校に通っている。

いつかきっと手作りのチョコを本命の男の子に渡せる日が来るにちがいない。いつかきっと!きっとよくなる、きっとんとん、とんとんびょうし。

きっとんとん~チョコあっ\(◎o◎)/! るなちゃんの巻おしまい

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★『るなちゃんからのメール』★

小さい頃の話を読んで、楽しくて羽が生えたように自由で温かかった気持ちを思い出し、思わず笑っちゃいました(≧艸≦)

自分達のことなのに、すごく可愛くて純粋で良いなって羨ましいです(笑)

中学の頃私の中で大きかったのは、やっぱり家族でしたね。特にお父さんは怖くて、毎日ビクビクしながら過ごしてました。周りは真っ暗で何もみえなかったですね。

今思うと、周りを見ようとしなかったんですね。すごく自分に甘くて逃げることが上手だったかな(>_<)。今は、いろんな人に支えられながら、逃げないようにがんばってるつもりです。ありがとぉ。

ママやミニバラで出会った方達には、大切なことたくさん学びましたおかげで家族の笑顔が倍に増えた気がします。たくさん助けてもらいました。 ありがとうございました。これからもよろしくお願いします! あんまり語っちゃうと長くなるのでこのへんで(笑)

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